
親知らずは多くの人にとって悩みの種です。成人後に生えてくる第三大臼歯であり、現代の食生活ではその役割が少なく、問題を引き起こしやすい存在となっています。親知らずを放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすこともあります。
この記事では、親知らずに関する基本的な情報から、放置することのリスク、そして痛みを和らげる方法まで詳しく解説します。親知らずに関して不安や疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
親知らずとは?基本を理解しよう
親知らずは成人後に生えてくる第三大臼歯のことを指し、通常は10代後半から20代にかけて生え始めます。ただし、他の歯がすでに並んでいるため、スペースが不足し、問題を引き起こしやすいです。現代の食生活では親知らずは必須ではないため、その生え方や位置によってはトラブルの原因になります。
親知らずの基本的な理解は、その後の処置を決める上で重要です。正常に生えない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まり、痛みや腫れが生じることもあります。そのため、歯科医の診断を受け、必要な対応をすることが推奨されます。
以下では親知らずについてさらに詳しく解説します。
親知らずの定義と役割
親知らずは、歯列の最後に生えてくる第三大臼歯です。進化の過程で顎が小さくなり、親知らずが生えるスペースが不足しがちです。そのため、親知らずはまっすぐ生えず、斜めに生えたり、歯茎に埋まったままとなることがあります。親知らずの主な役割は、かつては硬い食物を噛み砕くことでした。
しかし、現代の食生活ではその役割はほとんどなくなり、むしろ歯並びを悪化させる原因となります。親知らずが生えることで、隣の歯を圧迫したり、歯並びを乱したりすることがあるため、現代の口腔内では問題を引き起こしやすい歯と言えます。
親知らずが生えてくる時期
親知らずが生え始めるのは通常18歳から25歳頃です。この時期は顎の成長がほぼ完了し、他の歯が生え揃っているためです。しかし、親知らずが必ずしもこの時期に生えるわけではなく、遅れて30代や40代に生えることもあります。また、親知らずが全く生えないこともあります。
遅れて生えた場合、隣の歯に影響を与えることがあり、特に斜めに生えてくると歯並びを悪化させるリスクがあります。そのため、定期的な歯科検診を受け、親知らずの状態をチェックすることが重要です。個人差があるため、早期発見と適切な対応が求められます。
親知らずをそのままにするリスク
親知らずを放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、正しく生えていない親知らずは、隣の健康な歯に悪影響を及ぼし、日常生活にも支障をきたすことがあります。さらに、親知らずが原因で歯並びが乱れることもあり、これらのリスクを避けるためには、早期の対応が重要です。
以下では、放置した場合の具体的なリスクを解説します。
虫歯や歯周病のリスクが増加
親知らずは奥歯の一番奥に生えるため、歯ブラシが届きにくく、食べ物の残りや歯垢が溜まりやすいです。これにより、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。特に親知らずは見えにくい部分にあるため、放置しがちですが、虫歯が進行すると痛みや腫れを引き起こし、他の歯にも影響を及ぼすことがあります。歯周病が進行すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯が抜けることもあります。
定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが予防につながります。
日常生活への影響
親知らずを放置すると、日常生活に支障をきたすことがあります。例えば、親知らずが正しく生えていないと、食事中に痛みを感じたり、噛み合わせが悪くなり、食事が楽しくなくなることがあります。さらに、親知らずが原因で口内炎や口臭が発生し、対人関係に悪影響を及ぼすこともあります。
親知らずが他の歯を押し出すと、歯並びが乱れ、歯磨きが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが増します。早期のチェックと適切な処置が日常生活への影響を減らすために重要です。
健康な歯への悪影響
親知らずが正常に生えない場合、隣の健康な歯に圧力をかけて歯並びが乱れることがあります。これにより、食べ物が詰まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、親知らずが部分的にしか生えない場合、歯茎に炎症が起きやすく、痛みや腫れを引き起こすこともあります。放置しておくと健康な歯に悪影響を与え、最終的には他の歯の健康を損なう可能性があります。
痛みや腫れを感じた場合は、早期に歯科医の診察を受けることが必要です。
抜いた方が良い親知らずの特徴
親知らずを抜くかどうかは、痛みや腫れ、歯並びへの影響、噛み合わせの悪化など、症状に応じて判断されます。これらの症状は親知らずが正しく生えていないサインであり、放置するとさらに悪化する可能性があります。
以下では、親知らずを抜いた方が良い具体的な特徴について解説します。
痛みや腫れがある場合
親知らずに痛みや腫れが伴う場合、抜歯を検討するべきです。正しく生えていない親知らずは、周囲の歯茎や骨に負担をかけ、炎症を引き起こすことがあります。これが進行すると、激しい痛みや腫れが生じ、食事や会話に支障をきたすことがあります。
痛みを放置すると、炎症が他の歯に波及し、さらに深刻な問題が引き起こされる可能性があります。早期に歯科医を訪れ、適切な処置を受けることが重要です。
歯並びへの影響がある場合
親知らずが歯並びに影響を与える場合、早期の対応が求められます。斜めや横向きに生えた親知らずは、他の歯を圧迫して歯並びを乱すことがあります。特に矯正治療を受けている場合や治療後の場合、親知らずがその効果を台無しにする可能性があります。
歯並びが悪化すると、見た目や噛み合わせ、発音にも影響を与えるため、早めに歯科医の診察を受け、適切な処置を考慮することが大切です。
噛み合わせが悪い場合
噛み合わせが悪い親知らずは、放置すると顎関節症などの問題を引き起こす可能性があります。噛み合わせがズレることで、食事がしっかり噛めず、消化不良を引き起こすこともあります。また、噛み合わせの悪さが他の歯に余計な負担をかけ、歯の摩耗や痛みを引き起こすこともあります。
顎関節症が進行すると、口を開ける際に痛みや音がすることもあり、日常生活に支障をきたします。このような場合、早急に歯科医に相談し、抜歯を検討することが重要です。
抜かなくても良い親知らずの条件
親知らずが必ずしも抜歯を必要とするわけではありません。正しく生えており、周囲の歯や歯茎に影響を与えていない場合、抜かなくても問題ないことがあります。特に、歯茎に埋まっていて他の歯に影響を与えない場合もそのままで大丈夫です。
ただし、親知らずの状態は変化することがあるため、定期的な歯科検診で確認することが大切です。
以下では、抜かなくても良い親知らずの具体的な条件を解説します。
問題がないケース
親知らずが問題ない場合、通常は正常に生えていて、周囲の歯や歯茎に影響を与えていません。真っ直ぐに生えていて、噛み合わせに支障がないことが重要です。また、親知らずが清掃しやすく、虫歯や歯周病のリスクが低い状態も問題ありません。このような場合、親知らずをそのままにしても健康に影響は少ないといえます。
しかし、親知らずの状態は時間とともに変化するため、定期的な歯科検診で状態を確認し、専門家の意見を求めることが重要です。
経過観察時の注意点
経過観察中の重要な注意点は、定期的な歯科検診を受けることです。親知らずが問題なくても、状況は変わることがあります。歯科医師は親知らずの位置や周囲の歯茎の状態をチェックし、問題がないかを確認します。
腫れや痛みが発生した場合は、早急に歯科医を訪れることが大切です。また、親知らずの周りを清潔に保つことも重要で、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯ブラシが届きにくい部分をケアしましょう。
これにより、親知らずをそのままにしても健康を保つことができます。
親知らずの抜歯の流れと注意点
親知らずの抜歯は不安を感じる方も多いですが、その流れを理解することで安心できます。抜歯は事前の検査から始まり、手術、術後のケアが続きます。事前にはレントゲンで親知らずの位置を確認し、麻酔を使って手術を行います。
術後は痛みや腫れが予想され、冷やすことで症状を和らげることができます。出血が続けば圧迫止血を行い、感染防止のために抗生物質を服用することが大切です。
以下では、抜歯の流れとその注意点を詳しく解説します。
抜歯のステップ
親知らずの抜歯は、まず歯科医が口腔内を検査し、レントゲンで位置や状態を確認します。その後、麻酔を施し、痛みを最小限に抑えながら処置を行います。麻酔が効いた後、歯肉を切開して親知らずを露出させ、必要に応じて骨を少し削ります。
親知らずが大きかったり、埋まっていたりすると、歯を分割して取り出します。抜歯後は、切開部分を縫合し、出血を抑えるためにガーゼを噛んで圧迫します。
万が一、出血が続いたり痛みが強かったりする場合は、すぐに歯科医に相談することが重要です。ステップを理解することで、抜歯への不安を軽減できます。
抜歯後の注意事項
抜歯後は適切なケアを行うことが回復を早める鍵です。最初の24時間は、出血を抑えるためにガーゼを噛んで圧迫止血を行い、出血が続く場合は冷やしたタオルで患部を冷やします。飲酒や喫煙は血行を促し、出血を悪化させる可能性があるため、1週間は避けることが推奨されます。
食事は柔らかいものを選び、傷口に負担をかけないようにします。痛みが続く場合は、痛み止めを使用して症状を和らげましょう。抜歯後は口腔内を清潔に保つため、優しくうがいや歯磨きを行いますが、強い力でうがいをしないように注意が必要です。
これらの注意点を守ることで、回復をスムーズに進めることができます。
親知らずを放置してもいいのか?
親知らずを放置しても良いのかという質問は多くありますが、結論として放置することはリスクを伴います。親知らずが正常に生えていても、虫歯や歯周病の原因になりやすいため、注意が必要です。特に親知らずは奥歯に位置しており、歯磨きが行き届きにくいので、汚れがたまりやすい場所です。
また、斜めに生えたり、一部しか出ていなかったりする場合は、周囲の歯に圧力をかけて悪影響を及ぼす可能性があります。定期的に歯科検診を受けて、問題がないか確認することが大切です。
異常を感じた場合は早めに専門家の意見を仰ぐことが、健康な歯を守るために重要です。
親知らずの痛みを和らげる方法
親知らずの痛みを和らげる方法として、まずは市販の鎮痛剤を使用することが一つの手段です。ただし、用法・用量を守って使用することが大切です。痛みが続く場合や辛いと感じた場合、冷たい水で口をすすぐことも効果的です。
冷水は炎症を抑え、痛みの軽減に役立ちます。さらに、痛みがひどい場合は、患部に冷たいタオルを当てることで、血流を抑え腫れを和らげることができます。
ただし、痛みや腫れが続く場合は、自己判断で放置せず、早めに歯科医を受診することが重要です。適切な処置を受けることで、症状の悪化を防ぐことができます。
まとめ:親知らずのリスクと対策を再確認
親知らずを放置することは、虫歯や歯周病のリスクを高め、隣の歯への圧迫や歯並びの乱れを引き起こす可能性があります。痛みや腫れを感じた場合は早期に歯科医を受診し、適切な処置を受けることが大切です。また、正しく生えている場合でも、定期的な歯科検診を受けることで問題を未然に防げます。
親知らずが原因で日常生活に支障をきたす前に、早期対応が重要です。自分の親知らずの状態を把握し、必要なケアを行うことで、健康を保つことができます。
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この記事を監修した人
日本
口腔外科学会
認定医

木下 恵泉
鶴見大学卒業後、年 町田市民病院に入職。また、赤十字病院や東京医科歯科大学顎顔面外科の勤務を経て、2018年に森の泉歯科の院長に就任。2023年3月に「オールインデンタルクリニック」を開院。
千歳烏山地区の人のために、自分のことのように相手のことを真剣に考え、1人1人に合わせた最善の治療を提案している。
略歴
2005年3月 鶴見大学 卒業
2005~2006年 町田市民病院(歯科口腔外科) 勤務
2006~2007年 武蔵野赤十字病院(歯科口腔外科) 勤務
2007~2011年 東京医科歯科大学顎顔面外科(歯科口腔外科) 勤務
2011~2018年 けやき歯科 勤務
2018年5月 森の泉歯科 院長就任
現在に至る




